ちょっとシャクだけども、人はどうしても無視できない女子高生の動向。彼女たちが、“茶肌″あらため“白肌”づくりに邁進した時の手際の良さには正直言って感心した。まあ、トレンドとは前のトレンドを否定することで生まれるものであるから、黒がノーなら一気に「白!」となるのも当然。彼女たちにとって、新しいブームづくりは単なるオセロゲームにすぎないのかもしれない。しかし、女子高生たちは知る由もないだろうが、日本女性と肌の間には古くからの深い因縁がある。「色の白いは七難隠す」という言葉通り、白肌は美の絶対条件で、小野小町など色白以外に取柄がなかったという説も。「色は黒いが雨国じゃ美人」みたいな歌まであったというから、色黒だとそれだけで美人にはしてもらえない歴史がうかがえる。今では考えられないことだが、今の五十代、六十代の女性にとって、“色黒”は最大のコンプレックスらしく、それが日本に長い間、異常なまでの“白肌願望”を根づかせ、“白塗り”や“お面塗り”などの悲劇を生んだ。これを避けるために、メーカーは“本人の肌よりも白いファンデーションは売らない方針”を打ち出したりして、その代わりと言っては何だが、美白化粧品が例の急成長を見せたのである。
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